社会保険労務士の試験は「皿回し」

社会保険労務士試験は「皿回し」

 社会保険労務士の試験は、大道芸で演じられる「皿回し」そのものです。

労働基準法から始まって、安衛法、労災、雇用、徴収、健康保険、国民年金、厚生年金
労一、社一と見ていくと10皿を同時に回すようなイメージです。

 

 

初学者の方は、一皿目をまだ回し終えてないのに次々と新しい皿を回していかなければならないので、どこをどうしてよいのか迷うばかりかと思います。

ただ、いきなり10皿を一気に回すことなどできません。
少しずつ棒の先端に皿を乗せる技術、回転させる技術、それを継続する技術を掴んでいくしかありません。

 

合格された方は、落としても落としても、何度も皿を手に取り回し続けた方かと思います。
10皿がきれいに回っている状態で本試験に臨まれたのではないでしょうか。

 

通学生の場合、一通り科目が終了すると答練が始まります。
大抵の場合、1科目1週間単位でのスケジュールになるかと思います。

ここで失敗してしまうのが、1週間同じ皿しか回さない学習方法です。

 

例えば、来週の答練が健康保険法であれば、
健保に1/3、今までの復習に1/3、苦手科目に1/3くらいのバランスで学習する必要があります。

 

1週間みっちり1科目だけ学習しても、次に同じ科目を学習する頃には、皿は落ちてしまっています。

答練では、成績が良くても模擬試験では、答練のような成績を上げることができない受験生は、おそらく1枚の皿に執着しているからです。

 

社労士の試験は科目数が多いので、バランス良く、全体を見ながら学習する必要があります。
(2013/12/06更新)