過去問は何年分やればいいのか

頭で販売されている社会保険労務士の過去問題集を見ると大方5年区切り、10年区切り、あるいは、数年間のピックアップの問題になっています。

 

はたして、何年間分の過去問に当たればいいのか?

 

悠々合格する為には、10年間分は必要です。

しかも、ピックアップされた問題ではなく全てに目を通す必要があります。

 

過去問は、繰り返し出題されます。

これほど的を得た予想問題はありません。

 

ただし、全てを確認していくには、時間を要するので、

☑ ダブりの論点

☑ ダブりの解説

☑ 創作問題(規定がない問題)

☑ しっかり理解し記憶に留めた問題

に関しては、大きな×印を付けて、読み込む量をどんどん減らしていく必要があります。

 

過去問だけで、社会保険労務士に合格するほど甘い試験ではありませんが、10年間分の問題をしっかり押さえて行くと合格に必要なベースができます。

 

あれこれ、予想問題に手を出すのであれば、過去問です。

 

下記は、平成22年問9Eと平成18年7Cの問題です。


●介護老人保健施設を開設しようとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければならない。
(平成22年問9E)

●介護老人保健施設を開設しようとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければならない。
(平成18年問7C)

1字1句相違しない問題で、答えは、正解です。

 

問題作成者がヤケになったのか、面倒くさくなったのか、奇跡の偶然かは定かではありませんが、少なくとも平成22年の受験生でこの問題を見た瞬間に「よしっ」と正解を選択された方は合格の可能性が高く、「なんだっけ?」と考えあぐねた受験生は合格が遠かったのではないでしょいうか。

 

いずれにしても、過去問にまだ手を付けていない受験生は、今日から過去問を学習していく事をお勧めします。

 

先ほどの過去問から、

[老人保健施設]とは

⇒介護保険法に基づく介護保険施設のひとつで「(老健)ろうけん」と称されます。
病状が比較的安定している介護保険法による被保険者である要介護者を対象に、リハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、在宅復帰を目的に当人の意思を尊重しながら日常生活の世話や看護・医療・リハビリテーションなどのサービスを提供する施設のことをいいます。
試験対策上は、
・介護老人福祉施設や介護療養型医療施設⇒「指定
・介護老人保健施設⇒「許可