平成23年国民年金被保険者実態調査(3年に1度の調査で最新)

平成24年12月17日 厚生労働省発表

【調査の趣旨】

国民年金第1号被保険者について、保険料の納付状況ごとに、その実態を明らかにし、被保険者の収入、被保険者の国民年金制度に対する意識、保険料未納の理由など今後の年金制度の検討及び国民年金の事業運営に必要な資料を得ることを目的とする。


【調査結果のポイント】
<保険料納付状況>
 第1号被保険者の保険料納付状況をみると、納付者が48.6%、1号期間滞納者が26.2%、申請全額免除者が13.2%となっており、平成20年調査(前回調査)と比べると、納付者の割合は5.3ポイントの減少となる一方、1号期間滞納者の割合は2.6ポイントの増加、申請全額免除者の割合は2.0ポイントの増加となっている。
<就業状況>
 第1号被保険者の就業状況をみると、自営業主が14.4%、家族従業者が7.8%、常用雇用が7.7%、臨時・パートが28.3%、無職が38.9%となっている。

平成20年調査と比べると、自営業主や家族従業者の占める割合が減少し、臨時・パートの占める割合が増加している。
<学生の状況>
 第1号被保険者のうち学生の割合をみると、15.2%となっている。

また、学生について、保険料納付状況をみると、学生納付特例者は62.1%、納付者は23.4%、1号期間滞納者は12.3%となっている。
<世帯の所得状況>
 第1号被保険者の属する世帯の総所得金額の分布をみると、1号期間滞納者は、納付者に比べ低所得者の割合が高くなっている一方、世帯の総所得金額が1,000万円以上の者も3.0%いる。
<国民年金保険料を納付しない理由>
 1号期間滞納者について、国民年金保険料を納付しない理由をみると、

「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」が74.1%と最も高くなっている。
また、1号期間滞納者について、世帯の総所得金額が、500万円以上1,000万円未満の者で69.7%が、1,000万円以上の者であっても55.8%が、「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」であると回答している。
<生命保険・個人年金加入状況>
 生命保険や個人年金のどちらかに加入している者の割合は、第1号被保険者の59.4%となっており、1号期間滞納者では49.6%となっている。