平成２３年度 厚生年金・国民年金の概況
【厚年・国年全体】
（１）適用状況
■ 公的年金加入者数は、平成23年度末現在で6,775万人。
前年度末に比べて51万人（0.7％）減少。
■ 国民年金の第１号被保険者数（任意加入被保険者を含む。）は、平成23年度末現在で1,904万人。前年度末に比べて34万人（1.7％）減少。
■ 被用者年金被保険者数（厚生年金保険及び共済組合の加入者数）は、平成23年度末現在で3,892万人（うち厚生年金保険3,451万人、共済組合441万人）。
前年度末に比べて10万人（0.2％）増加。
■ 第３号被保険者数は、平成23年度末現在で978万人。
前年度末に比べて27万人（2.7％）減少。
注 「被用者年金被保険者」は、国民年金第２号被保険者のほか、65歳以上で老齢又は退職を支給事由とする年金給付の受給権を有する被保険者を含む。
■公的年金加入者の総数を男女別にみると、男子は3,490万人。
前年度末に比べて21万人（0.6％）減少。
また、女子は3,285万人。
前年度末に比べて30万人（0.9％）減少。
（２）給付状況
■ 公的年金受給者数（延人数）は、平成23年度末現在で6,384万人（福祉年金受給者を含む。）。
前年度末に比べて196万人（3.2％）増加。
【厚生年金保険】
（１）適用状況
■ 平成23年度末現在の適用事業所数は174万５千事業所であり、前年度末に比べて４千
事業所（0.2％）減少。
■被保険者数は、平成23年度末現在で3,451万人。前年度末に比べて10万
人（0.3％）増加。
■男女別にみると、男子は2,224万人（対前年度末比増減なし）、
女子は1,227万人（対前年度末比10万人、0.8％増）。
■ 育児休業期間中の保険料免除者数は、平成23年度末現在で19万７千人であり、前年度
末に比べて1万７千人（9.5％）増加。
男女別にみると、男子は９百人（対前年
度末比31人、3.3％減）、女子は19万６千人（対前年度末比１万７千人、9.6％増）
■平成23年度末現在の被保険者の年齢構成をみると、男子は35～39歳の割合が最も高く、
女子は25～29歳の割合が最も高い。平均年齢は、男子は43.3歳、女子は41.0歳。
■準報酬月額の平均は、平成23年度末現在では30万５千円(うち男子34万６千円、女子23万円)であり、前年度末に比べて0.4％減少。平成23年度の年度平均についても、30万４千円(うち男子34万５千円、女子23万円)と、前年度に比べて0.1％減少。
（２）給付状況
■平成23年度末における厚生年金保険の受給者数は、前年度末に比べて105万人（3.6％）
増加し、3,048万人。
■平成23年度末における厚生年金保険の受給権者数は、前年度末に比べて105万人
（3.3％）増加し、3,303万人。- 12 -
（３）収支状況
■平成23年度決算における厚生年金保険の収支状況は、基礎年金交付金等を控除した実
質的な収入が32兆６千億円、実質的な支出が37兆５千億円となっており、収支差引残は
４兆９千億円の不足となっている。
【国民年金】
（１）適用状況（第１号被保険者及び第３号被保険者）
■平成23年度末現在の第１号被保険者数（任意加入被保険者を含む。）は 1,904万人と
なっており、前年度末に比べて34万人（1.7％）減少。
男女別にみると、男子は973万人（対前年度末比19万人、1.9％減）、女子は931万人（対前年度末比15万人、1.6％減）となっている。
⇒男女共に減
■平成23年度末現在の第３号被保険者数は978万人。前年度末に比べて27万人（2.7％）減少している。男女別にみると、男子は11万人（対前年度末比0.3万人、2.6％減）、女子は967万人（対前年度末比27万人、2.7％減）。
⇒男女共に減
■平成23年度末現在の国民年金被保険者の年齢構成は第１号被保険者（任意加入被保険者を含む。）では、男女共に20～24歳の割合が最も高く、次いで55～59歳の割合が高くなっている。また、第３号被保険者では、男子は55～59歳、女子は40～44歳の割合が高くなっている。第１号被保険者の平均年齢は、男子は38.7歳、女子は40.1歳となっている。
■ 平成23 年度における国民年金保険料の現年度納付率は58.64％であり、前年度より0.67 ポイント低下している。
また、平成23 年度までに過年度分として納付された保険料を加えた平成21 年度の最終納付率は65.26％となっている。
（２）給付状況
■平成23年度末現在における国民年金受給者数は前年度末に比べて78万人（2.7％）増加し、2,912万人。
そのうち、基礎のみ・旧国年の受給者数は、1,067万人となっている。
■ 国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、平成23年度末現在で５万５千円、平成23年度新規裁定者で５万円となっている。また、基礎のみ・旧国年の受給者については、平成23年度末現在で５万円となっている。
■平成23 年度末における国民年金受給権者数は、前年度末に比べて79 万人（2.7％）増加し、2,965 万人となっている。そのうち、基礎のみ・旧国年の受給権者数は、1,090万人となっている。（３）収支状況
■平成23年度決算における国民年金の収支状況は、基礎年金交付金等を控除した実質的な収入が３兆５千億円、実質的な支出が３兆５千億円となっており、その収支差引残は15億円の不足となっている。